中小企業版SBT認証って何？
まず、SBT認証について解説します。SBT（Science Based Targets）は、温室効果ガスの排出削減目標です。SBT認証とは、パリ協定と整合性のある温室効果ガス排出削減目標を立てていることを示す国際認証です。この、認証には、通常版と中小企業版があり、それぞれ求められるレベルや費用に差があります。中小企業でもSBT認証という国際認証を取得するとこができるということです。
SBT認証を取得するメリット
SBT認証を取得するメリットは、取引先（販売先）から選ばれるということです。例えば、今後、上場企業は温室効果ガスの排出量を開示しなければいけなくなります。それは、国の政策としてそのように向かっているからです。また、グローバル企業ではそれが当たり前になっています。海外の大手企業に納品している場合などを想定した場合には、温室効果ガスの排出量の測定や削減目標の設定、その計画を策定している企業からのみ仕入れをするということも出てくるでしょう。
その際に、CO2排出量や削減目標の設定、削減計画を策定しているということを自ら伝えるよりも、その認証を取っているほうが信憑性が高くなります。
かつてのISO何番を取っているとかと同じように、今後SBT認証の取得が求められてくるということです。
中小企業版SBT認証を取得するための条件
まず、下記をすべて満たす必要があります。
- スコープ１およびスコープ２の排出量全体で10,000TCO2e未満
- 海上輸送船を所有または管理していない
- 発電資産を所有または管理していない（再生可能エネルギーの発電設備は除く）
- 金融機関カテゴリーまたは石油・ガスカテゴリーに分類されない
- 通常SBTを取得している会社の子会社ではない
- 非営利団体・法人ではない
- 国営企業、公益団体ではない
そして、下記のうち３つ以上満たす必要があります。
- 従業員数２５０人未満
- 売上高5,000万ユーロ未満（約80億円）
- 純資産2,500万ユーロ未満（約40億円）
- 森林、土地、農業カテゴリーに属していない
取得のために必要なこと
スコープ１およびスコープ２の排出量全体で10,000TCO2e未満ということが条件にありますが、それを知る必要があります。その他の条件は資料などから見えると思いますが、排出量の計算が手間に思うかもしれません。
私は、これらの排出量の管理ツールの導入から、認証の取得のための手続きをすべて対応いたします。まずは、お気軽にお問い合わせください。
近年では、各自治体や国がSBT認証取得に補助金を出しているケースもあります。登録費用の実費（1,250ドル）についても、補助してくれる自治体もございますので、そのあたりのご提案もさせていただきます。また、ツールの導入にはIT導入補助金を使うこともできます。その際には、IT導入支援事業者として、私が代表を務める「株式会社だいずらぼ」にて導入の支援をさせていただきます。
